第2期目がはじまりました

6月末決算なので1ヶ月以上も経ってしまいましたが、無事に第2期目に入りました。この1年間での変化をざっくり振り返ってみようかなぁと思います。
※カバー写真は、コーポレートサイト用にみんなで揃って撮影したものです

事業について

はじめの半年は苦闘続き

ミッションを決め、事業領域を仕事、私生活(家事育児とか)、健康、お金の4分野とし、サービス提供対象は働くパパママと決めて会社はスタートしました。が、はじめはどのあたりの事業がヒットしそうか全く読めない状況でした。

2017年の7月~9月は事業のフロント部分は私1人でやっていたので、ライトに立ち上げられるサービスをやろうと思い、ベビーシッター比較サービス「ベビミル」をつくりました。

ただ、思いのほか事業者側のニーズが弱く、はじめのキャッシュエンジンとしては不安だったため、早めに次のプロダクトへ行こうと決めました。1つのプロダクトにこだわりを持ちすぎなかったのは正解だったものの、それでも開発や営業で貴重な資金と時間を消費したので、辛いところではありました。

2017年10月からは三浦が本格的に加入し、主に時短で働く方向けの転職支援サービスをはじめます。最初はユーザインサイトがまったく無かったため、単に「働くパパママ向けの転職支援」「育児と仕事の両立をしやすくするための転職」と謳っているだけでした。

しかし、集まった候補者の方々とお話していくと、思っていた以上に時短勤務をされている方が多く(というぐらいインサイトが無かった)、かつ慣習的に雇用の流動性が無いことに気づきました。

ここはホワイトカラーの人材市場の中でも数少ない未開の地であり、市場を創り出せればおもしろくなりそうと思い、全リソースを突っ込んでいきました。これは、ろくに人材業界で経験がない人たちが立ち上げたからこそできた決断だと思います。

2017年10月~12月の3ヶ月間は悲惨で、候補者がいくら集まっても紹介先の企業がぜんぜん集まらない状況でした。「この事業もダメなのか」と暗澹たる気持ちで仕事をしていたことを思い出します。一応、毎日やることはあるんですが、価値を生めているという感覚が薄いと辛いんだなぁと実感しました。

年明けにキャッシュエンジンが生まれた

暗い気持ちで過ごした年末が終わり、年明けから徐々に企業が集まりだしました。毎日5件ぐらいの企業訪問と候補者面談を繰り返しつつ、「トイレに行く暇もない」と言って動き回った結果、なんとかキャッシュがまわりはじめます。

この時期はさすがに、土日も手を動かさないと間に合わない感があり、忙しかったです。キャッシュは積み上がるけれど、マンパワーが足りない!でも、価値を生み出せずに退屈な日々を過ごすよりは、圧倒的に充実していました。

そこから徐々に採用に力を入れだし、毎月1人ぐらいのペースで人員を増やしています。苦闘続きだったとはいえ、創業半年でキャッシュエンジンを手に入れられたのは、自己資金ベンチャーとしては幸運だったろうと思います。

いまはまだ転職支援事業の規模は小さく「草の根感」があります。中期的には事業規模を大きくし、マーケットで存在感があるレベルにまでして、育児中だろうと時短だろうと抵抗なく転職できるような慣習づくりをしていくつもりです。

ワークスタイルについて

フレックス&リモートだけど、ランチは対面でディスカッション

いまは毎週1日はオフィスで長めの時間でランチをとり、それ以外はフレックス&リモートで働くというハイブリッドスタイル(必要であれば対面で話してもいいし、リモートでもいい)で働いています。

ランチの時間も談笑というよりは、やや難しいテーマでディスカッションをしています。こないだは「AI時代において、人材エージェントの存在価値はなにか?」で話しました。

会社や事業の根幹に関わることをテーマに話すことで、価値観を共有する場にできたら良いと思います。リモートだとどうしてもコミュニケーションが希薄になりがちですが、限られた時間の中で濃密に交わることでデメリットを消し去りたいところです。

さて、私は過去にフレックスやリモートワークで働いたことがなく、こうした「柔軟な働き方」には懐疑的でした。しかし、実践してみるとめちゃくちゃ快適なんですよね。

・1人作業のときは、オフィスでやるよりも1人で自宅やカフェで仕事をしたほうが集中できる
・アポがなければ通勤不要、仕事が早く終われば早く帰る、そうでなければ朝や夜に仕事ができる(自分である程度、時間をコントロールできる)
・用事があれば中抜けもできる
・・・etc

では、懐疑的だったのにどうしてフレックス&リモートにしたか。それは、創業メンバーが私以外、全員育児中だったということが大きいです。限られた時間の中で成果を出すには、通勤ふくめて無駄な時間は減らしたい。

オフィスで働くことの意味はなにか、勤務時間が固定されていることの意味はなにか、1つ1つ考えたときに、これらはあくまで工場労働のような集約/肉体労働の名残だろうと思い至ったのです。集まって働くべきときは、自主的に集まれば良いということで、あっさりと手放しました。

給与も仕事内容も自分で決める(けど、人事制度や組織開発はまだまだ構築中)

ミッションを体現するために、ともかく自律的に自己決定することを求める文化にしていきたいと思っていて、給与や仕事内容も自分で決めましょうとしています。目標も評価もそうですね。逆にいえば、他人が決めてくれる仕組みではない。

でも、現実にはまだ仕事内容のバリエーションが出るほど事業も多角化していないし、給与を自分で決めるための参考指標であるマーケット情報の整備もできていない。

あとは、100%全部自分で決めるというのも大変だから、コーチ役やガイド役も必要だろうなぁとも思っています。とにかく、組織開発にもっと力をいれないといけないのですが、そこまで手が回っていない状況です。

メンバーについて

2018年4月以降は縁故採用ではなく、完全なる外部採用をはじめました。コーポレートサイト経由、Wantedly経由、自社サービスユーザ経由などで、結果として毎月1名ずつぐらい採れています(ベンチャーが、自社サービス経由で採用するのはテッパンですよね)。創業1年の会社で、縁故以外の経路で毎月採用をしているのは、けっこう珍しいんじゃないかなぁと思います。

ミッションを体現するためにも、ミッションや事業への興味、大事にしている価値観への合致をコアにして採用しています。結果として、とても自律的で個性的なメンバーが集まってくれています。女性比率が圧倒的に高く(全員ワーママ!)、もう少し多様性を持たせるべく、採用にさらに力を入れていこうと思います。

長くなってしまったので今回はここまで。

まだ掲載している職種は引き続き募集中なので、気軽にご連絡ください。

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