採用ではスター選手を求めているわけではありません

スキルよりもマインドを大切にしています

リアルミーの採用ではスター選手は求めていません。スキルよりもマインドを重視しています。能力的にフィットする人だなぁと思っても、ミッションや事業内容にそんなに興味が無さそうだなと思ったら採用しない。また、価値観として自分らしさ、多様性の受容、フェアでオープン、本質の追求、このあたりにピンとこない方も採りません。(もちろん、マインドもスキルもフィットする人だったら最高です)

その理由はシンプルで、リアルミーのミッションが「自分らしさの実現の支援」にあるからです。言行一致するためにはリアルミーに所属するメンバーも自分らしさの追求ができたほうがいい。仮に過去の経験が活きそうだったとしても、興味のない会社、興味のない事業で淡々と仕事をするのは苦痛でしょうから、採用してもお互い不幸になると思っています。会社がやっていることにあわせて志望動機を作ってしまう方もいますが、それはやめておいたほうがいいんじゃないかなとも思います。

超自立型集団を目指して

自分らしさの追求にひもづけて、リアルミーでは超自立型集団をつくろうとしています。チームとして合意のうえで、自分の役割、目標、働く場所、時間、そして報酬まで決めていこうという考えです。そうすることで、各メンバーがなるべくWILLとCANを一致させて、潜在的な力を発揮できるような環境にしようとしています。

でも、こうした自立的な働き方は、そもそも取り組んでいる事業、プロダクト、業務内容に興味がないと成り立たないと思っています。興味がなければ前提としてWILLとCANが一致するはずもない。そして、人は興味があることは能動的に追求しようとしますが、モチベーションが無いことは受け身になりがちです。別に誰からも具体的に指示されるわけでない環境で受動的に振る舞うのは辛いでしょう。

スキルは後からついてくる

もう1つ思うのは、スキルは後からついてくるということです。世の中には経験年数を積まないと上手にならないタイプの仕事もありますが、知能労働においては経験年数と成果が比例しないことが多い。新卒が中途社員の成績をあっという間に追い抜かすような例は枚挙に暇がありません。スキルは適性や自立的に学べるかで伸び方に大きく差が出ます。それであれば、やはりマインドフィットのほうが大事そうな気がします。

そうしたことを考えていくと、果たしてスキルを基準にした採用にどれだけ意味があるのだろうか?と疑問に思うことがあります。前職でとても活躍していた人が、転職先でさっぱり成果を出せなくなったということもよくある話です。瞬間的なパフォーマンスはスキルフィットが高い人のほうが上かもしれないけれど、長期的にはマインドフィットが高いほうが勝る可能性がある。※希少な経験、専門性が深い経験は別かもしれませんが・・・

スター選手がいなくても良い理由

そしてもう1つ、人数が少ないベンチャーではメンバー1人の影響が大きいから、スター選手を採りたくなる気持ちが働きます。でも仮にプロダクト開発や売上をスター選手に依存すると、その人の社内におけるパワーが強くなりすぎてしまうという問題があります。もしもそのスター選手がカルチャーフィットしなかったら、その振る舞いを正すことはできるでしょうか?成果を上げている人が正しいというのもまた事実ですから、少人数のチームにおいてスター選手に抗うことは難しくなりそうです。

でも、長期的にはチームが大きくなれば、スター選手1人の成果よりもチームワーク全体の成果のほうが大事になっていきます。会社の初期段階において、スター選手の影響でカルチャーが壊れてしまうと、長期的にはチームワークの機能が落ち込んでしまうでしょう。これはあとになってジワジワと効いてくる問題です。

だから、リアルミーとしては無理にスター選手を採用しようとは考えていないのです。

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