超自立型集団を目指して

最近、採用でリアルミーについて説明するときに、勝手に「うちは超自立型集団です」みたいな言葉を使っています。メンバー各々が自分の興味があることを定め、自分で考え、自分で決めて、自分で行動することを目指した集団ということです。仕事をするうえでは当たり前の話のようですが、その度合が常識を超えているので、超自立型集団と勝手に名乗っています。

超自立型集団とは

リアルミーにおいては、働く場所、働く時間、自分の職務範囲、目標、キャリアパス、評価および報酬に至るまで自分自身で決定することを求めています。もちろん、一定の制約はあります。チームワークが必要であれば対面のコミュニケーションも積極的にとるし、夜22時から翌朝5時は業務禁止です。職務範囲もいまの会社にとって価値を発揮できるものである必要があります。また、誰しもが好き勝手に動いてよいというわけでなく、いかにしてチームとして成果を最大化するかを重視しています。積極的に意見は出すけれども、合意形成も大事にします。そのため、管理的なマネジメントは最小にし、情報は財務状態も給与情報もフルオープンにしています。採用ポジションは社外だけでなく、社内向けにも出しており、異動や兼務も可能です。

一般的には働く場所、時間、職務範囲、目標、給与、そして伝統的企業ではキャリアパスですらも会社が決めることが多いと思います。それに比べたら「超自立型」と名乗っても、まぁ言い過ぎではないかなと思っています。こうしたシステムは古くはブラジルのセムコ社が実践しており、最近は国内外でいくつかの企業が導入しており、すでに前例があります。

自分たちが自分らしくないとかっこ悪い

では、なぜ超自立型集団になることを目指しているかでいうと、リアルミーのミッションが「人々が自分らしさを追求し、いきいきと暮らす世界を創りだす」であり、リアルミーのメンバーが言行一致して自分らしさを体現していないことにはかっこ悪いからというシンプルな理由からです。個々人のWILL(やりたいこと)とCAN(できること)を一致させ、MUST(やらなければいけないこと)を排除するには、自立的に働くほかありません。会社から提供されたフォーマットに則って生きるという一般的な働き方から、あえて距離を置いています。

一方でこれは厳しい環境だとも言えます。単にやりたいことをやるだけではなく、世の中に対して価値を発揮しなければいけないからです。自由には常に責任が伴う。もしかしたら会社から提供されるフォーマットに則ったほうが短期的には価値を生み出しやすいかもしれないけれど、それを良しとしないことは厳しさだと思っています。本当に探求できるテーマを探して自分の潜在的な能力を引き出す必要があります。

会社と社員のパターナリズム関係からの脱却

もう1つ、昔の日本企業は終身雇用や家族のような関係だったこともあり、会社と社員のパターナリズム関係が強かったと思います。定年まで勤める前提であれば、会社が提供するフォーマット、特にキャリアパスに従って生きていれば良かった。けど、今の時代は明らかに違います。会社は個人の幸せまでは保証できないし、上司や人事は有効なキャリアパスを示せるほど万能ではないし、個人は自身で生存戦略をたてなければいけなくなった。そういう時代において超自立型の働き方を求めるのは、本質的な生存能力を高めるのではと思っていて、それが会社としての最低限の義務かなとも感じているのです。

でもチームワークは大事にしています

自立というと誤解されがちなのですが、リアルミーでは個人の成果よりもチームの成果を大事にしており、チームワークを重要視しています。情報はオープンなのでノウハウも共有されるし、誰かとバディを組んで他人の仕事の様子を観察する自由もある。意見を求めたければSlackに投げてもいいです。

これは、根本的には会社のミッションを実現することが優先されるため、成果を最大化するためにはチームワークが必須という考えからです。また、「自立している = 一匹狼でやる」ではなく、必要なノウハウは自ら社内外から仕入れるということも大事だからです。このあたりは自立しながらもあえてチームとしてやっている理由であり、地の利を利用するということだと思います。

いろいろ書きましたが、実はまだシステムとしては未成熟であり、会社は1期目だし人数も10名弱です。組織開発をやりたい方も募集しているので、ご興味がある方はぜひ応募してみてください。

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