2023年7月13日、株式会社ゼネラルパートナーズさまと弊社株式会社リアルミーの従業員との座談会を行いました。
〜 時短勤務とフルタイム勤務のキャリアアドバイザーたちが、不公平感の無い「お互い様」で業務を回すチーム運営について 〜
株式会社ゼネラルパートナーズさま
「社会問題の解決」を起点とし、障害のある方向けの就職・転職サービス「at GPエージェント」、「at GP転職」のほか、就労移行支援事業、精神障害のある方の働き場となる農業生産事業「アスタネ」(就労継続支援A型)などを行っています。
株式会社リアルミー
「人々が自分らしさを追求し、いきいきと暮らす世界を創りだす」をミッションとして、働くパパママが時短のまま正社員として転職できるサービス「リアルミーキャリア」を運営しています。
株式会社ゼネラルパートナーズさまには、株式会社リアルミーからも過去に2021年と2022年に時短勤務希望の求職者様を紹介し、ご採用いただきました。
現在も複数の時短勤務者が活躍中であり、今後、現メンバーの出産などで時短勤務のメンバー割合が増えていったとしても、引き続き円滑に事業・業務を運営できる仕組みづくりについて考察中とのことです。
同じ人材業界で、時短勤務者が多く働く株式会社リアルミーで、どのような仕組みがあるかを知りたいとのお声掛けをいただき、従業員同士の座談会が行われました。
株式会社リアルミー(以下、リ):本日はよろしくおねがいします。ゼネラルパートナーズさまでは、今後の、特にキャリアアドバイザー職(以下、CA職)周りの組織強化、時短勤務者を含んだ組織での運用構築のため、弊社で実際に直面した課題点や解決策などをヒアリングしたいということで伺っております。
株式会社ゼネラルパートナーズ(以下、ゼ):よろしくおねがいします。早速ですが、御社は時短勤務者が多いとのことですが、実際どれくらいの勤務時間での契約がメインですか?また、実際の勤務時間はどれくらいですか?
リ:CA職や法人営業職では7時間の時短か、8時間のフルタイムで、極端に短いというケースはないです。アシスタント職などでは6時間未満の契約もあります。
実際の勤務時間は時短・フルタイムの者を平均して7.25時間でした。
フレックスタイム制ではありますが、大体は毎日9:00-17:00の勤務が中心で、遅くても18時までに一度退勤することがほとんどです。
子供の寝かしつけ後や早朝に勤務することもあります。
人材業界にありがちな「求職者さまとの連絡が夜になりがち」な問題には、事前連絡でできるだけ日中に業務を集める。
ゼ:現職のある求職者さまだと、日中の時間帯で連絡がつかないことも多いと思うのですが、どうですか。
リ:弊サービスにご登録の求職者さまも、在職中の方が多いですが、お互いにワーキングマザーということでご理解を頂いて、日中に時間を作っていただいています。
求職者さまとのやりとりはLINEを使っており、夜中にメッセージを頂くことも多いですが、確認とご返信は基本的には翌営業日に行っていることを、ご理解お願いをしています。
また、明日は何時にお電話いれさせてください、と短いお電話でも事前にお約束しておくことで、できるだけ日中にお話させていただいています。
ゼ:求人企業さまとのご面接は就業時間後や夜間に行われることはあまりないですか?夜間の面接時のトラブルにはどう対応されていますか?
リ:ご面接は夕方以降夜間に行われることもございますね。
当日、オンライン面接に入れないなどのときの緊急連絡先として、面接時間に応じたお電話番号をお伝えしています。
日中は各CAですが、夕方以降は求職者さまから直接企業さまにお電話を入れてもらうか、営業マネージャー宛、としています。営業マネージャーは子供が大きく、比較的夕方以降も電話に出るなどしやすいためです。それでも、営業マネージャーに連絡が偏りすぎるということはないです。
ゼ:夕方以降の連絡が必要最小限であることで、フルタイム勤務の方が夕方以降に時短勤務者の業務を極端に多く肩代わりすることがないということですね。
時短勤務の内情は様々。時間外労働がどこまで可能かは個々人によって意識も希望も異なる。
ゼ:弊社のご登録の求職者さまからは、現職が終わった後にゆっくり相談したいという需要があります。
現在の弊社でも時短で活躍しているメンバーはいますが、時短のメンバーの割合が今後上がってきたときに、夜の時間をどうカバーしたらいいかというのが先々の課題になってくると思っています。
どう運用したら、時短勤務者にとっても、フルタイム勤務者にとっても皆が働きやすい組織であり続けられるでしょうか。
リ:できるだけ日中に業務を集めてはいますが、夕方以降は全く勤務しないというわけではなく、重要なフェーズ案件や急ぎの連絡があるときなど、夕方以降に業務に入る場合もあります。
私自身は、配偶者も在宅勤務でフレックスタイム制のため、時間を決めて1時間の面談のために仕事に戻ることが可能でして、同じく、弊サービスのご登録者様の中でも、ご家族のフォロー体制だとかは様々ですので、一概に夕方以降は他の方が業務を代わるとしなくても、個別に事情を確認することで、可能性は広がるかと思います。
ゼ:CA職だと、ある程度は夕方以降の勤務をすることで、結果が出しやすくなることがあると思います。御社のサービスのご登録者の方にも、必要であれば勤務時間を捻出してでも数字を追いきってくれる方は多いでしょうか。
リ:特に営業職を長くやってこられた方などでは、自分でやりきりたいという気持ちの方も結構数いらっしゃいます。
転職を考える一つのきっかけとして、現職で勤務時間が限られているために、誰か他のメンバーに自分の仕事を途中で渡さなければならず、モヤモヤを抱える方もいます。そういった方は、転職して在宅勤務やフレックスタイムの制度があれば、自分でやりきれることも増えると考えて、柔軟性の高い職場への転職を希望されるケースがあります。
突然のお休み…でも「代わります」が言い合えるのは、普段の業務の可視化がコツ。
ゼ:弊社では突発的なお休みや夜間の対応はお互いに調整し合うようにしていますが、貴社では夜間等はフルタイムの方に対応が偏ってしまうことはありますか?
リ:遅い時間に他CA分の電話を代わりに取ったりはありますが、フルタイムのCAに業務が偏っているという感覚はないですね。時短のメンバーだけでなく、フルタイムのメンバーでも子供の体調不良などで、当日に「面談を代わってほしい」などヘルプを出すことは頻繁にあります。その際は、都合がつかなくなったCAメンバーから、他の全CAメンバーに向かってチャット上で依頼を投げ、必ずすぐに誰かが「代わります」と返事をしている状況です。
ゼ:お互いサポートしあっているということですね。
例えば、あるCAが自分の担当する求職者さまで内定まで決めたけれど、ご家庭の事情などでお休みが多くなってしまい、実際にはサポートした担当がほとんど対応したというケースなどはありえますか?
リ:CAが家庭の事情などで急なお休みをしたとしても、アシスタント職が候補者や企業とのやりとりを繋ぎ、休み明けにスムーズに担当に戻れる、引き続き担当CAが責任を持てるという体制になっていて、他のCAがほとんど業務を代替したということは起こりにくくなっています。
アシスタント内でも、突然の休みや進捗数の増減に備えて、自分の担当CA以外でもアシストに入れるように、各CAの進捗案件は共通のフォーマットで管理し、どの案件が動いているのか、どこのアシストに入ればいいのか、全員ですぐに共有できるようにしています。
ゼ:求職者さまや企業とのやりとりは全員が見れる、進捗なども見れる、個人に業務が依存しないような形になっているんですか?
リ:はい、求職者さまとはLINE、企業とは全社共通のメールアドレスでご連絡しており、社内の関係者全員が見ることが可能です。緊急の連絡を受けたときなどに、CAの代わりに企業側の担当者が求職者さまとの直前の連絡を確認したり、直接やりとりをすることもできます。社内では情報がオープンで、ブラックボックス化しないことで、誰もが連絡を代わることができる状況になっています。
また、進捗については、全案件を可視化してマネージャーと共有をしているので、判断が必要な局面でCAが不在にしていればマネージャーが判断できるようにしています。
ゼ:情報の共有方法がシンプルで、常に行われていることで、助け合いがしやすくなっているんですね。時短メンバーが多くても業務を回していくコツになっていそうですね。
本日はありがとうございました。
リ:ありがとうございました。