起業や仕事だけが、自分らしさ実現の手段ではない

ぜんぜんタイトルと関係ないですが、オフィスの近くの有名な「そば処 港屋」です。熱いさなか、13時過ぎだったのですが、けっこう人が並んでいました。肉そばが有名らしいのですが、パンチがきいた味付けに、麺の量も多くて、確実にお腹いっぱいになれると思います。

さて、株式会社リアルミーは”自分らしさ”をテーマとした会社です。社名のリアルミーも、Real Me(本当の私)を由来にしました。ロゴも、2人の人が手をつないでいる姿がモチーフですが、これは本当の私と、いまの私の2人のイメージです。少しでも、本当の自分らしい私に近づけたら良いなぁという意味を込めて。

さて、私自身はまさに、自分らしさを実現するためにこの会社を立ち上げました。周囲と同調することが重視されてきた日本では、本当に自分がやりたいことをやるよりも、周りが思うよい道へ進むことが期待されるような気がしています。一方で、価値観はずいぶんと多様化してきていて、個人の気持ちと社会の同調する力が、そろそろ相容れなくなってきているのかなと。その背景に対して、自分のアイデアで事業を創って、自分らしく生きる人が増えればよいなぁというのが、いまの私のやってみたいことであり、自分らしさなのです。

私は、仕事をつうじて自分らしさを追求したいのであれば、起業はとても良い手段だと思っています。やっぱり、自分がやってみたいことを事業目的にできるし、そのためにどのようなサービスを提供するか、組織はどうするか、お金をどう使うかも、自分でデザインすることができます。そこには大変さもあるけれど、自己責任の範囲が広いがゆえに、コミットできるところも多いはずです。

もちろん、会社に所属していてもやりたいことはやれます。ただ、会社には会社のやりたいことがある。個人のやりたいことだって変わっていく。会社と個人のやりたいことは、一定の時間経過とともに、必然的にズレていく。だから、方向性が違うなと思えば、転職するか、やりたいことの結晶として起業するか、ということになってくるのではないかと思うのです。

一方、自分らしさの実現は必ずしも仕事だけを通じて行うことではないと思います。確かに大人の人生の半分は仕事だけれども、もう半分は家庭や私生活があります。仕事ばかりに熱中して私生活を疎かにしたとき、本当に自分が求めていた人生になるのかどうかは、よく考えなければいけないでしょう。だから、ワークライフバランスも大切なことなのです。そして、それよりも大切なのは、ワークとライフの双方で、自分らしいのがどういう状態なのかを考え続けることでしょう。

一般にやりたいことを実現するというと、どうしても仕事にフォーカスしがちですが、ワークライフ両方でしょうということで、リアルミーはどちらも事業領域に入れています。だから、専業主婦(主夫)の方であっても、使ってもらえるサービスはつくります。また、人がなにかを諦めるときはお金が足りない、時間が足りない、健康を害している、この3問題だと思いますから、お金と時間はニアリーイコールとして、お金・健康の2つも加えました。

自分らしさを実現する手段はいろいろあるし、それを阻む理由もいろいろあるのです。シンプルに「こうすれば良い」とは語れない。重要なのは、目的と手段を混同しないこと、自分らしさがなにかを考え続けること、大きな障害を取り除くこと、この3点なのかなぁと思います。

 

増山 祥紘

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