仕事と育児の両立が大変と聞くと、働く時間・保育園送迎のことが頭に浮かぶかもしれませんが、育児の負担はそれ以外にもたくさんあります。
平日夜や土日は子どもと過ごすことになるから、なかなか自分の時間がとれない。リフレッシュしたり、自己研鑽したりする時間は確実に少なくなるでしょう。子どもがいない若い人なら、仕事が終わったあとに本を読んだり、勉強会に出たり、副業したりする時間はあるかもしれないけれど、それができない。
昔は、夫がサラリーマン、妻が専業主婦だったから、相対的に夫側が仕事に専念していた。けれども、いまは共働きの時代ですから、双方が全力で仕事に取り組むことはなかなか難しくなっていると思います。子どももほしいけれど、仕事ももっとがんばりたい。将来の日本を考えれば、収入経路は確保しておいたほうがいいし、自己実現もある。そのあたりの葛藤が、出生率の低下につながっている1つの要因かなとも思うのです。
でも、この状態はとてももったいないなぁと思います。仕事と育児、両方を100%にすることはできないけれど、可能な限り摩擦を減らすことはできる。理不尽だったり、不合理だったりする仕組みのせいでロスが生まれることに、苛立つ方も多いのではないかなと。
そうすると、解決策としては、
- 個人が働き方を変える
- 企業が働く環境を変える
- 社会が仕組みを変える
このどれかになる。
個人が働き方を変えるのは、たとえばフレックス勤務やリモート勤務を可能としている会社に転職して、キャリアをつなげていくことです。もしくは独立でもいいかもしれない。私生活の手間は必要であれば公共サービスや、家事代行、シッターで軽くする。
企業が環境を変えるのは、たとえば9時-18時の固定的な勤務時間を、時差勤務okにしたり、フレックスを取り入れることです。もしくは福利厚生に力を入れるのもいいでしょう。ただし、個人が動くスピードよりも遅い。
そして最後は国や自治体が仕組みを変えていくことです。しかし、今以上の公共サービスを求めるのは難しいかもしれないですね。人口減少を前提として、保育所を増やすことにも積極的にはなれていないので。
リアルミーは1番目を支援し始めている状態だと思っていて、究極的には「子育てが仕事のハンデにならない世界」を実現することを目指していると考えています。