リアルミーキャリアが何をやっているか? – 端的には時短正社員の雇用流動化

気づけば年もあけ、1月末日です。書くのが随分と久々になってしまいました。リアルミーキャリアの立ち上げにグッと力を注いでいたため、メンバーがまだ少ないということもあり、(自分で言うのもなんですが)やや多忙な日々を過ごしていました。

正直なところ、はじめは「時短正社員のワーキングマザー」を受けいれてくださる企業が少なく、事業の立ち上げにはとても苦戦していました。特に10月、11月は光明が見えず、いくらキャリアがあっても、能力があっても、「就業規則上の縛りでダメ」「残業できないならダメ」という話が多くて、事業として成り立つのかな?と疑問に思ったぐらいです。しかし、ここのところ草の根的に受けいれ企業が増えていき、しっかりとご紹介できることが多くなってきました。候補者も営業、カスタマーサポート、エンジニア、経理、人事をしっかりご経験されている方が多く、現職で力を持て余している(重要な役割を任せてもらえないなど)ところに対して、のびのび柔軟に働ける環境に転職され、本来の力を発揮していただけるのではと思っているところです。

さて、リアルミーキャリアがどんなことを志向しているかでいえば、端的には「時短正社員の雇用流動化」ではないかと思っています。もともと日本は労働時間で評価をされる文化です。戦後の産業復興の歴史的や終身雇用・年功序列といった特殊な人事制度とあいまって構築されています。この文化の中で、一昔前は「結婚や出産=退職」でした。それが雇用機会均等法の出現、最近の産休・育休・時短の導入義務化で大きく変わりました。が、古い文化はなかなか変わりません。時短正社員はまだまだ特別扱いという認識の企業が多い。また、既存従業員は時短化はokだけれど、新規採用者の時短はNGというケースが一般的です。つまり、時短正社員は成ったが最後、現職では特別扱いされ、転職もできなくなってしまうのです。

しかし、最近は働き方改革の気風もあって、若い企業は役割をまっとうしてもらえれば働く時間を気にしなくなりました。こうした企業と時短正社員をマッチングすることで、時短正社員の転職市場を新たに創出しているのが当事業になるのかなと思っています。実は時短正社員の雇用流動性がきわめて低いことは、やってみてはじめてわかったことではありました。これだけ転職が活発化した時代において、いまだに転職を制限されているゾーンがあるのだと。しかも、離職期間をつくると保育園をでなければなりませんから、嫌な言い方をすれば「環境に強い不満があっても働き続けなければいけない状態」だということです。これは労働環境としては非常に不健全だと思います。いざとなったら転職できるという余裕があってこそ、気持ちよく働けるのかなと思います。

そういったわけで、草の根的ではあるものの、引き続き当事業には注力していきたいと思っています。

 

増山

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