リアルミーでは企業ミッションとして人々が自分らしさを追求し、いきいきと暮らす世界を創りだすを掲げています。しかし、対象が会社全体になっているため抽象的な表現になっており、日々の事業運営がどこに向かっているのかが分かりづらいなと感じていました。
そこで、もう1段階具体化した、リアルミーキャリア事業のミッションを策定しました。事業ミッションはパパママ人材の活用を推進し、いきいき働く人を増やすことで日本の労働力不足問題の解決に貢献するというものです。どうしてこの内容にしたのか、背景を説明しようと思います。
日本が抱える深刻な労働力不足問題
※出典:内閣府(2022)「令和4年版高齢社会白書」
まず、周知の通り日本の労働人口はこれから下降に転じます。実は近年までは高齢者や女性の労働人口が増加していたため、生産年齢人口の減少に抵抗する形で労働人口は維持されていました。しかし、それももう限界でこれからは減る一方になります。
労働人口が減ればどうなるか。企業・組織は採用難に陥り、官民問わずサービスや製品の提供に差し障りが出るでしょう。業務の自動化や外国人労働者の増加によってどこまでカバーできるのかは未知数です。また、社会保険を支える人が減少し、現役世代にはさらなる重荷になることが予想されます。
労働力は不足しているのに、パパママ人材の活用は不十分
その一方で、女性の社会進出が進んだとはいえ、まだまだマミートラックは存在します。結婚や出産を機に退職する、パートタイムになる、もしくは異動して前線を退くという例は枚挙にいとまがありません。もちろん、御本人が望んでそうなったケースもありますが、望まない退職、雇用形態の変更、異動もまだまだあります。
労働力の減少がすでに社会的問題になっているのに、ママ人材の上手な活用は社会としてうまく進んでいない。いまから少子化対策をしても生産年齢人口に達するまでには時間がかかります。日本に悠長に対策に取り組んでいる時間はありません。いまある労働力もっと活用する術を考えなければいけません。また、こうしたマミートラックの問題は育児分担の進行とともに、ママだけでなくパパにも発生してくるでしょう。
そうした背景に対して、我々は転職エージェントサービスを通じてパパママが働きやすい企業を開拓し、時短勤務を許容してもらうことで人材の流動性を高めています。その結果として、パパママ人材がもっと活躍できる場を増やし、労働人口問題の解決に少しでも寄与したいと考えているのです。
労働力不足はすでに顕在化している
実際、すでに労働力不足の問題は顕在化しています。中小企業やベンチャーが即戦力人材を確保するのは本当に大変な時代です。
我々はそうした企業と商談をして、「フルタイムで良い人を探すのは大変ですから、時短勤務だけど即戦力人材を採りませんか?」 「テレワークを許容すれば、もっと応募が増えますよ」と交渉し、地道にパパママ人材が働きやすい企業を増やしています。
また、時短勤務のままでも転職できるという他にはないサービスの特徴が特にワーキングマザーの方々には魅力的に映っていると感じています。
そうした経緯もあって、特に営業関連のポジションは積極的に採用しています。ご興味がある方はぜひご応募ください。