【イベントレポート】歓迎?妥協?本音で話す「経営が時短勤務のIT人材に期待すること」/前編

松村さん(司会):
本日司会をつとめさせていただきますブレインズコンサルティング株式会社
人事&採用マネージャーの松村(まつむら)と申します。

◆各社の働き方紹介

◇株式会社リアルミー

ミッションは”パパママ人材の活用を推進して、働きを増やす”

【増山/リアルミー】事業は、時短社員を主とした働くパパママ向けの転職エージェントサービスを提供しております。人数は40名弱ぐらいです。働き方として特徴的なのは、完全にフルリモートワークで、フルフレックスで、時短も可能、という働き方をしています。なので、日本全国どこからでも勤務可能です。今だと、東北、北陸、関西の方もおりますし、北海道や沖縄の方ともお話をしております。
社員構成もかなり特徴的で、社員のほとんどが育児中です。ワーママ・ワーパパの組織になっております。
ミッションは、パパママ人材の活用を推進して、働きを増やすということをミッションとしております。

「時短社員は、もう転職一切できません」を変えたい

【増山/リアルミー】もともと私たちがこの事業を始めた2017年は、「時短社員は、もう転職一切できません」というマーケットでした。それは大手企業なら就業規則の壁があったり、中小企業やベンチャーは時短社員の存在をそもそも知らない。そこを採用しようというアイデアすらないのが問題になっていました。

 (そもそも時短を知らない会社さんもあるんですね?!)

そこに対して当社は、フルタイムで優秀な人は採用競争がすごく激しいのだから、時短社員にも目を向けて採用力を上げていきませんかと企業に提案をし、当事者の方々とのマッチングをやっています。

ワーキングペアレンツ前提の業務設計

【増山/リアルミー】人材サービスというと長時間労働なので、出社でみっちりやっているイメージが強いかと思いますが、そもそもうちの会社はワーキングマザーがマジョリティなので、それを前提とした働き方や業務設計をしております。フルリモートもありますし、会議がとても少なく、一人あたりで言うと、週で1時間とか1時間半くらいで済むようにしています。
営業が強い会社さんですと、朝会・夕会をやることが当然のようなケースもありますが、弊社の場合は(会議が)少なくなっています。また、人材会社としてすこし珍しいのは、夜の候補者さんとの面談をやっていません。基本的には夕方5時まで、4時までで終了という形をとっています。
業務オペレーションを共通化し、誰かが休んだ時に誰かが代打できる制度になっています。業務の職種は、キャリアドバイザーやリクルーティングアドバイザーになります。

(子育て中の方に合わせて会社構成を設計されているので、
働く環境がすでに整っているんですね!)

オンラインでの情報共有は、Slackや社内wikiなどで行っています。こちらも、誰かが休んだ時に、別の誰かが代打できるところに繋がるようになっています。
その他、分業プラス、かろやかにカバーの部分に関しては、(各自の)業務の分業がかなりきっちりしています。候補者様の対応をするキャリアアドバイザーと、企業様の対応をするリクルーティング アドバイザーと、営業2名につきアシスタントが1名つく体制になっています。
営業の場合、この3人の間で分業されていますが、互いの業務も一定把握する体制になってます。例えば、キャリアアドバイザーの方が急遽子供がお熱で休みですとなった時でも、最低限の業務はリクルーティングアドバイザーやキャリアドバイザーのアシスタントが回せる体制になってます。

フルリモート・フルフレックス≠緩い働き方

【増山/リアルミー】ですが、大前提として、フルリモート・フルフレックスだから緩めに働けますというメッセージは一切出していません。あくまでハードワークである点は、強く言っているポイントになります。
採用のフィルタリングと働き方の制度を噛み合わせて、なんとかワーキングマーザー中心の組織でも、大きく穴を開けることなく運営ができています。フルリモートフルフレックス自体もOKと伝えると、なしくずしみたいな風に言われることもありますが、いい点も悪い点もやっぱりあります。
いい点は、採用力が明らかに強いところ。
関東に限らず、日本全国が対象になるため、非常に有利に進められます。よくご質問をいただきますが、時短とフルタイムの方が混在していると、フルタイムの方にしわ寄せがないかと聞かれます。それは、時短の方は日中の面談をやって、フルタイムの人は夜の面談をやってと対応をさせてしまうと、結構不公平が出ると思いますが、うちの会社の場合は、フルタイムの人も含めて夜は面談をやらないようにしています。ワーキングマザーをマジョリティにすることを前提にして業務が設計されているので、フルタイムの人にとってもしわ寄せがでない仕組みになっています。
悪い点は、ちょっと物足りなくなるところです。
会議をほとんどしないということは、言い方を変えると業務がぎゅうぎゅうで忙しく、遊びのある会議がなかなかできないことです。気付いたら必要な業務で一日が終了してしまう場合もあるので、すこし業務に遊びを持たせづらいのは問題かもしれません。
その他、最近はコロナやインフル、ヘルパンギーナなどの季節性で流行る病気があると思います。保育園で流行ると、みんなバラバラのところに住んではいるんですが、同時に複数人体調不良で休んでしまうこともしばしば。ワーキングマザーばかりの状態も、ある意味ではダイバーシティが少なく、リスクはありますね。

(ワーキングマザーが中心であっても大きなリスクにならないよう考えられているんですね。一律夜の打ち合わせがないというのは負担をかけてしまう側としてもうれしいですね)

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