【イベントレポート】歓迎?妥協?本音で話す「経営が時短勤務のIT人材に期待すること」/前編

◇株式会社WACUL

多様な人材が参加する急成長中のデジタルマーケティング企業

【安藤/WACUL】基本的にデジタルマーケティングに特化した会社です。2010年設立ですので、13年目~14年目の会社になります。
社員数は、80名前後ですが、社員比率は50%弱で、他は業務委託・アルバイト・契約社員の方を含め、倍くらいの方が活躍されている環境になっております。
その他、2年半前に東証マザーズ(現:グロース市場)に上場しています。
私自身今回は人事の責任者として登壇させて頂いております。経験は1年程で、他は4~5年程、事業部側の責任者とコンサルタントを兼任しておりました。
事業内容は、よく言われるデジタルマーケティング全般で、様々な支援をさせていただいています。イメージしていただきやすいのは、Webの広告やSNSの運用でしょうか。よく皆さんが見るWebサイトの改善とか、データを使って分析し、実際に手を動かすサポートも含め、コンサルティングのご支援をさせていただいております。
ここ1年半ほどの直近ですと、マーケテイングフリーランスの紹介サービス(MarketerAgent)を立ち上げ、そちらの責任者もしております。

スライドの通り、売り上げとともに会社の規模を広げております。
実際にリアルミーさんにお手伝いいただき、採用もいただいておりますが、社員だけでは足りない状況です。弊社の場合、業務委託の方や、時短社員の方も含めて正社員の方は非常に多く、様々な変化をさせながら、採用活動をしております。

成果にこだわる前提で自由度が非常に高い」働き方

【安藤/WACUL】正社員の方は、週4から週5で、週30時間から40時間程度の稼働になっています。契約社員の方は、週10時間から40時間程度で働いてくれております。アルバイトの方も、契約社員の方の2~3倍ですかね。同じく週単位で、時間で働いている方がいらっしゃいます。
時短の方は、週20時間~30時間働ける方も多く、時短社員の方の採用も積極的に行っています。働き方としては、WACULでは、時短社員だから・業務委託だから・アルバイトだから・正社員だから等雇用形態で業務内容が変わることはなく、
役割や責任によって、平等に提供させていただいて組織の活性化に向けて動いていただいています。
「成果にこだわる前提で自由度が非常に高い」働き方が前提です。
ここでいう「成果」とは、プロとして成果を残せているか・働けているかを高く意識しています。
例えば、役職です。
契約の形を問わないので、月80時間くらいしか働けない業務委託の方がフルリモートで部長やマネージャーをされているケースもあります。役割によって業務を分けているので、形態は問いません。成果を残せれば問題ありません。また、契約内容も当初のままでずっと続けることはありません。社員から業務委託になり、時間を減らして契約社員にする方も多いです。一番初めに関わった形で契約をずっと続けることはありません。例えば、アルバイト→社員・業務委託→社員もあり、雇用の自由度を高くしております。社員登用に関しては、直近1年で6名程ずつ実績がございました。比率が高めで、しっかりと反映されているかと思います。

条件を会社側がクリアするだけで、非常に優秀な人材と出会える

【安藤/WACUL】時短社員の方については、積極的に採用を実施させていただいています。
採用後も定着していただけるよう、ここ2,3年は様々な変化を加えながら環境改善に取り組んでいます。優秀な人材を確保するためにも会社がしっかりした仕組みをご提供できないと、お互いに不幸になってしまうと思っております。実際、フルタイム勤務者の採用が難しくなる中で、会社の努力が実りつつあり、優秀な層の採用が非常にやりやすくなってきていると感じています。「7時間働く」のか、「7時間しか」働けないのか。迎えがあるので5時までしかできないという条件を会社側がクリアするだけで、非常に優秀な人材と多くお会いさせていただけることがわかってきました。

現場とのすり合わせ、業務の仕組み化で時短人材を戦力に

【安藤/WACUL】人事側だけが時短社員を一生懸命取ろうとしてもなかなかすり合わず、現場責任者と人事で頻度多く採用要件のすり合わせを実施しております。この業務なら時短の方でもOKではないか、少ない時間しか働けないが業務委託の方でも可能ではないか、といった環境条件・案件条件をしっかりフィードバックしながら、「こういう人も活躍いただけそう」「この要件なら問題ない」とすり合わせた条件の中で採用を進めさせていただいております。
僕自身も、上が小3、下が年長の2人こどもがおります。
子育てしながらですと、もちろん介護もそうですが、家族のサポートを前提に会社の仕組みを考えていく必要があります。具体的には、自分自身の病気や、子供・家族の病気の時に、有給と別に年間で6日間利用できる病気休暇を設けて、しっかりと給与が出る形を提供しています。
業務の仕組み化や生産性を担保するために、フルタイムの働き方を業務に落とし込むのではなく、時短でワークするにはどうすればよいのか・戦力とするにはどうすべきかを考えたうえで、業務の仕組み化を図っております。まだまだ環境改善の途中ではありますが、働く時間や場所の自由度を拡大しているのも取り組みの一つです。

(ご自身もパパさんなんですね。実体験も踏まえた上で、子育て中のパパママが適応ができる条件を考え、受け入れる体制をつくり、会社環境を整えていらっしゃるのですね)

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